Q&A

「中国会計SkyOfficeサービス」(以下「SkyOfficeサービス」という)が開発された背景を説明して下さい。

次のようなニーズに応えるためです。

  1. 中国子会社の会計が現地任せになっているのを日本の親会社が管理を強化したい。
  2. 中国子会社からの月次の会計報告を会計担当者からのExcelによる報告を検証する為仕訳レベルの情報を日本語で見たい。
  3. 複数中国子会社の会計を一括管理したい。
  4. もっと見やすい月次の管理帳票(取引先管理、プロジェクト管理等)をシステムで作成したい。
中国ではどんな企業でも月次決算をするのでしょうか。

中国では毎月、税務申告が求められているため月次決算をします。

中国子会社の会計はブラックボックスだと言われていますが、そうなる要因は何ですか。

次のような要因が考えられます。

  1. 日本親会社の中国子会社管理担当者が会計ソフト、用友・金蝶の仕組みを理解できず、その使い方を中国子会社の会計担当者任せにして詳細情報を入手せず、結果報告だけを受けている。
  2. 中国では会計帳簿は中国語で記録することが法で定められている。
  3. 中国の全ての会社の経理担当者は中国政府が認可した会計師があたらなければならず、この会計師が毎月の税務申告の任を担い、税務当局との調整の主導者になっている。
ユーザー別に利用制限を設けられますか。

「SkyOffice」ではユーザー毎に出力帳票の利用権限を設定できます。

「SkyOfficeサービス」の「SkyOffice」には誰でも、何処からでもアクセスできますか。

「SkyOffice」に登録されたユーザーで、アクセスを可能とする認証システムが導入されたPC端末であればインターネットに接続して何処からでもアクセスできます。

中国子会社の日本人総経理が現地でも「SkyOffice」から会計情報を見られますか。

現地で使用するパソコンは日本語OS:Windows7、Internet Explorer 7.0以降であれば問題なく見られます。

「SkyOffice」から売掛金、買掛金などの債権・債務を管理するための帳票が出ますか。

次のような帳票が出ます。

  1. 取引先残高一覧表
  2. 取引先元帳
「SkyOffice」からプロジェクトを管理するための帳票が出ますか。

次のような帳票が出ます。

  1. プロジェクト勘定科目一覧表
  2. プロジェクト損益計算書
  3. プロジェクト別月別勘定科目表
  4. プロジェクト勘定元帳
毎月、子会社の会計データ提供後、「SkyOffice」から閲覧できるのは何日後ですか。

凡そ3営業日後です。

「SkyOffice」から出力された財務諸表の会計数値は親会社において連結決算に利用できますか。

「SkyOfficeサービス」では中国会計ソフトから取出した仕訳データと「SkyOffice」で処理された仕訳データとの同一性を検証し、中国会計ソフトでの財産及び損益の状況と「SkyOffice」でのそれとが同一であることを検証してます。それ故、親会社の連結決算に利用することができます。

「SkyOfficeサービス」を受けるには親会社のサーバー若しくはユーザーのPC端末に追加的なアプリケーションを導入する必要がありますか。

ユーザーのPC端末がインターネットに接続されていればアプリケーションを追加する必要は一切ありません。
但し、許可されたPC端末のみアクセス可能にするための認証ソフトを導入してもらいます。

「SkyOfficeサービス」では用友と金蝶の仕訳データを「SkyOffice」に入力するとありますが、用友と金蝶で使っている勘定科目コードはそのまま入力されるのでしょうか。

用友と金蝶の仕訳データにある勘定科目コードは「SkyOffice」にそのまま入力されます。

日本の一般的な会計ソフトは、元帳科目を細分化するのに補助科目が設定され、それぞれの勘定科目に追加できますがコード桁数は固定されています。用友と金蝶ではどんな仕組みになっていますか。

用友と金蝶では、日本の元帳科目に相当する科目は一般に1級科目と言われ、4桁に固定され、会計準則に定められています。ところが、この1級科目の下に2級科目、3級科目、4級科目—と任意に下位科目を追加して細分化することができます。この場合、上位科目は下位科目の集計科目になるよう設定します。
この様に、級数を増やす方法以外に、債券・債務等の取引を別途記録・集計する為に取引先名・コードをマスターに設定し、仕訳の入力項目とすることも出来ます。これと同じ様な方式でプロジェクト管理ができます。
用友と金蝶の科目設定方式は日本のそれより複雑かつ高度であるといえますが、「SkyOfficeサービス」の会計ソフト「SkyOffice」はこれらのすべてに対応しております。

中国のA子会社では用友を使い、B子会社では金蝶を使っています。「SkyOfficeサービス」では 複数の子会社の会計データを同じデータベースに取込めるとのことですが、異なるソフトでも出来ますか。

できます。但し、勘定科目コードを統一しなければいけません。

用友と金蝶のバージョンはたくさんあるそうです。「SkyOfficeサービス」では全部対応できますか。

中国子会社の多くが使っている用友U8、Tシリーズ又は金蝶K3、KISには対応しています。
契約前に中国子会社で使用している会計ソフトを調査します。

「SkyOfficeサービス」において、仕訳の摘要文を機械翻訳するのに人間の作業は一切ないのですか。

次の専用辞書を弊社のスタッフが構築した上で機械翻訳をします。

  1. 専門語辞書の追加:日中会計専門用語約3000語を登録しました。
  2. ユーザー辞書の追加:各顧客特有の業種専門用語、社員名、顧客名、地名等固有名詞を毎月追加します。
  3. ユーザー文法辞書の追加:各顧客の中国人会計担当者の摘要文の書き方をパターン化し毎月追加します。
「SkyOffice」の初期設定のために中国子会社が用意する必要な資料は何ですか。

中国会計ソフトからダウンロードした、「SkyOfficeサービス」の開始前月の全ての勘定科目名・勘定科目コード・勘定科目残高だけです。
尚、取引先及びプロジェクト管理をしている場合にはそれらの名称、コード、残高が必要になります。

初期設定には何日かかりますか。

科目数にもよりますが、凡そ1週間です。

月次サービスにおいて中国子会社が毎月提出する資料と作業は何ですか。

中国子会社の月次決算が終了した直後、用友・金蝶からダウンロードした勘定科目一覧、月次仕訳データ、月次損益計算書、月次貸借対照表の4つの資料を日本親会社に送り、親会社はそれを弊社に送ります。

「SkyOfficeサービス」においてデータのセキュリティは大丈夫ですか。

顧客と弊社のインターネット通信においては、厳格な審査が必要なEV SSL対応がされ、「SkyOffice」のデータベース環境はシステム及びデータの多重バックアップがなされ、さらに、高信頼性のデータセンター内クラウドによる冗長化で稼動の継続性が図られています。
また、ユーザーのPC端末には許可された端末のみアクセス可能な認証システムが導入されます。